INTERVIEW

九条武政(己龍) スペシャルインタビュー「まさに音楽しかないですね、僕の人生には。」【後編】

己龍

「ヴィジュアル系愛」を声高に上げ続けている、己龍の九条武政。11月14日に通算6枚目となるアルバム『転生輪廻』を発売。その後に全国単独巡業「転生輪廻」をスタート。12月21日にTOKYO DOME CITY HALLで行う千秋楽公演まで巡業は続いていく。忙しい日々を送る九条さんをつかまえ、改めて「ヴィジュアル系(LOVE)愛」を熱く語っていただいた。


インタビュー:長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa


 

どれだけ頭の中を己龍や九条武政という存在がよぎるかが、僕は勝負だと思ってる。

 

――10月に大阪で行った「びじゅある祭」でもそうだし、他のイベントでも、そう。つねに九条さんって、バンドたちのホスト的な役割を担っていません??

九条 仲良い人たちが多いんで。それと、自分の性格なんでしょうね。ただ盛り上げるだけじゃなくて、美味しいところを俺が持っていってやるという気持ちもないわけじゃないし(笑)。純粋にイベントを盛り上げたいのと、単に自分が目立ちたいのと、両方の気持ちはあります。やっぱ、目立たないと駄目ですからね(笑)。
 

――昔はいくらおとなしい性格だったとはいえ、バンド活動をしていれば、自然と目立ちたい精神は身につきますもんね。

九条 少しでもみんなの日常に、どれだけ頭の中を己龍や九条武政という存在がよぎるかが、僕は勝負だと思ってるんで。それはライブのある日はもちろん、ライブのない日でも、そう。そこは、つねに意識して行動しています。
 

――一人でも多くの人たちに、己龍や九条武政という存在を認知させたいということだ。

九条 そうなんです。目立たずにとか、発信せずに売れたいとかって、なんか矛盾しているなと思うんですよね。もちろん売れたいのとらえ方もいろいろなので、一概には言えないですけど。
 

――どれだけ、いろんな人たちの気持ちの側にいれる存在であるかこそ、今の時代の中での「売れる」基準だなとも思いますからね。

九条 そういう存在で己龍も、僕もいたいですよね。それは、日々思っています。
 

――九条さんのtwitterを通して見ていても、本当にたくさんのリプが返ってきているように、そこからでも伝ってくることですから。

九条 ありがたいですよね。そういうのを見るたびに「俺、人の役にたっている」となりますもん(笑)。だけど、「もっともっと役にたちたいなぁ」とも思ってて。
 

――それが、九条さんが活動してゆくうえでのモチベーションにもなっているわけですよね。

九条 そうですね。いろんな人たちに力を与えていれば、いろんな人たちから力ももらっている。その日々の繰り返しですからね。そこはずっと変わらないことだと思います。

 

 

 

大人数の会はなかなかやれてないので、またやろうかなと思っています。

 

――九条さんは、上の世代と接する機会もあるんですか?

九条 PENICILLINのHAKUEIさんとは「居酒屋はくえい」を通してようやくちゃんとお話をさせてもらったりというのはありましたけど。なかなか上の世代との接点はないです。僕、横の繋がりは多いんですけど、上世代は少ないんで…。
 

――世代の近いバンドさんとの繋がりは本当に多いですよね。

九条 多いですねぇ。横世代の人たちは大体知っています(笑)。
 

――九条さん、バンドマンを集めた飲み会も主催していますよね。

九条 大人数の会はなかなかやれてないので、そろそろまたやろうかなとも思っています。
 

――前にやったときも、かなりの人数を集めたんでしょ。

九条 70人くらいかな。人数、すごいっすよね。だって、せっかく誘ったのに、時間内にみんなとしゃべりきれんかったですもん(笑)。
 

――それだけ集まるように、そこが九条さんの人柄ネットワークですよね。

九条 あのときは凄かったですね。しかも、あのときは純粋にヴィジュアル系バンドマンだけでしたからね。
 

――そういうことの出来るバンドマンって、今は本当に少ないですから

九条 そうみたいですね。
 

――いろんなバンドマンたちを繋ぐジョイントとなる存在は、とても大事だなと思います。事実、そこから新たな広がりが生まれますからね。

九条 そうなんですよね。それをきっかけに、またみんなで盛り上がれる空気になれればいいなという気持ちもあります。

 

 

 

初めて好きなバンドのインストアイベントに行き、大好きなメンバーを目の前にして何もしゃべれなくなるファンの子みたいに僕もなっちゃうんですよ。

 

――今は楽屋でもなかなか繋がりあう機会が少ないだけに、九条さんのような存在は大切だなと思います。

九条 実は対バンをしても、みんな準備のために忙しく、楽屋でしゃべる時間ってあんまり多くはないですからね。そのためにも、集まれる機会を設けるのは大切だなと思います。そういう場以外でも、時間があったらなるべくいろんな知り合いの場所へ顔を出すようにも心がけています。
 

――それが、九条さんスタイルですよね。

九条 単純にヴィジュアル系が好きだから、よくいろんなヴィジュアル系バンドのMVや音源を聞いているんですけど。そこで気になったバンドさんと出会ったら、「その人たちとしゃべってみたい」となるじゃないですか。たとえ面識のないバンドさんでも、絶対に話しかけに行きますからね。僕は、けっこう特攻します。楽屋のドアを叩いて、「初めまして、己龍の九条です」と言って楽屋に入っていきますから(笑)。
 

――たまに、「はっ??」という空気が生まれたりもしません??

九条 だいたいビックリはされますね。知らない人が、いきなりズカズカと楽屋に入ってきたみたいな空気にはなるけど。正直に「しゃべってみたかったので入ってきました。仲良くしてください」って言いながら、最初は無理やり自分から扉をこじ開けますから (笑)。
 

――それで拒否をする人は??

九条 いないです。稀に嫌われますけど、それだって100人いたら1人くらいのレベルですよ。みんないい人たちばかりだから。
 

――そうやって九条さんが、ファンやバンドマンを巻き込んでシーンを活性化していれば、それこそが九条武政流のライフスタイルなわけですからね。

九条 はい。これからは上の方にもそうやっていけたら最高なんですけど。上の人たちほど、本当に子供の頃から好きだったりするから、緊張のあまりしゃべれなくなるんですよ。それこそ、初めて好きなバンドのインストアイベントに行き、大好きなメンバーを目の前にして何もしゃべれなくなるファンの子みたいに僕もなっちゃうんです。頭真っ白どころか、下手すると泣いちゃうし。

YOSHIKIさんと初めてお会いしたときが、そう。「己龍の九条武政です」と自己紹介したら、涙がボロボロ出てきちゃって。しかも生放送中なのに(笑)。
 

――そこが、九条さんらしさですよね。

九条 ハハハッ。これからは上の世代の人たちとも繋がっていかないと…と思っています。
 

――これで上世代とも共演する機会が増えれば、もっともっとシーンの活性化に繋がりますし。そういうことが出来る人って少ないからこそ、それを九条さんが担ってゆくのであれば最高だなと思います。

九条 僕がそれをやらないといけないんですよ、頑張ります。

 

 

 

人に何かを言葉でわかりやすく伝えるのが純粋に楽しいなぁと思って。

 

――11月14日には、通算6枚目となるアルバム『転生輪廻』が発売になります。かなりライブで生きる楽曲たちをガンガン詰め込んでいません??

九条 そういう曲たちが多いですね。ライブ曲が多いし、内容的にも自信作やなって、胸張って言える作品です。
 

――激しい曲が多いからこそ、『情ノ華』などのようにシングルとして発売したポップな曲たちが良いコントラストとなってアルバムの中に映えている印象も受けました。

九条 ありがとうございます。しかもこのアルバムの中、僕はバラード『黒闇ニ惑ウ絵空事』で作曲のみならず作詞もしているんで。
 

――最近、作詞も積極的にやっていません??

九条 作詞は定期的にやっていますね、まだ少ないけど。書いてて楽しいなというか、人に何かを言葉で伝えるのが純粋に楽しいなぁと思ってて。
 

――でも己龍の場合、言葉の使い方が独特だから難しさもありません??

九条 そこは大変ですけど、今回の『黒闇ニ惑ウ絵空事』ではわかりやすく書きました。
 

――その後、「転生輪廻 単独巡業」も始まるように、まさにライブで活かせる曲たちが並んでいる感じだ。

九条 そうです。ライブはめっちゃ良くなると思います。

 

 

 

はったりでソールドアウトしましたというのも違うしね。

 

――千秋楽公演の地に選んだのが、12月21日のTOKYO DOME CITY HALL。この場所での単独公演は通算3回目になります。毎回ソールドアウト寸前まで行きながらという形を重ねてきたように、今回こそはソールドアウトを狙って…と言いたいところですが、己龍の場合、あまりその辺は気にしないスタンスですよね。

九条 気にはするっす(笑)。アハハハハッ。悔しいんで。でもねぇ、はったりでソールドアウトしましたというのも違うしね。最初に言った、「これからいろんなことが楽しくなるぞ」という計画も、そのTOKYO DOME CITY HALLへ向けてというのもあるし、もっとその先に向けてという意識でもあるんですよ。
 

――いつも己龍は、長いスパンで活動を見ていますもんね。

九条 割と見ています。一年先くらいまでの展開を見据えていかないと、今、何をしたら良いのかがわからなくなっちゃうので。そりゃあ、一つの物事が終わった時点で、次のスケジュールをすぐに組めるのであれば、それが一番時代の空気を持って進んでいけることにはなるんですけど。それだと目標が見えにくいしね。目標が見えにくいとモチベーションの低下にも繋がるからこそ、「一年後にはこうなっている」とイメージをしながら、いつも己龍は行動をしています。
 

――こうやって流れを作っていけるっていいですね。

九条 日々目標がないと頑張れないですもん。途中で嫌になっちゃうと思う。それに、バンドって止まったら終わりなんですよ。嬉しいことに、活動以来、己龍はズーッと止まっていないですからね。
 

――それを言ったら、九条さん自身、バンド活動を始めてからまったく止まってないですよね。

九条 そうですね。会社員として働いたことだってないですし、アルバイトをしながらというのはありながらも、バンド活動がつねにメインでしたからね。まさに音楽しかないですね、僕の人生には。

前編後編

 

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6th FULL ALBUM「転生輪廻」
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【「転生輪廻」3タイプ同時購入特典】
己龍「転生輪廻」Aタイプに封入されている応募ハガキに「転生輪廻」A・B・Cタイプに封入されている各応募券を貼って送ると、単独巡業「転生輪廻」巡業パンフレットを応募者全員にプレゼント!
*詳しくはAタイプに封入されている応募ハガキをご覧ください。




己龍単独巡業「転生輪廻」

11月17日(土) 柏 PALOOZA
11月18日(日) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
11月22日(木) HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
11月27日(火) 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
11月30日(金) 札幌 cube garden
12月03日(月) 青森 Quarter
12月05日(水) NIIGATA LOTS
12月08日(土) 名古屋E.L.L.
12月09日(日) 梅田CLUB QUATTRO
12月12日(水) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
12月16日(日) 福岡 DRUM LOGOS 〜己龍11周年〜

-千秋楽-
12月21日(金) TOKYO DOME CITY HALL

 

 

B.P.RECORDS PRESENTS COUNT DOWN LIVE 2018-2019

12月31日 川崎CLUB CITTA’
出演:己龍/Royz/コドモドラゴン/零[Hz]/OA:BabyKingdom
前売¥4,500 / 当日¥5,000
開場18:30 / 開演19:30
チケット一般発売:11月24日(土)〜
※バンド予約なし
入場順:スマフォサイト先行→プレイガイド同時→当日
問:H.I.P. 03-3475-9999 / www.hipjpn.co.jp

 

 

己龍単独公演「遠海准司生誕祭」

2019年1月11日(金) 川崎CLUB CITTA'
開場17:15 / 開演18:00
前売¥4,500(税込)※ドリンク代別途
チケット一般発売日:2018年12月15日(土)〜
<FC先行チケット受付期間>
2018年11月6日(火)16:00~11月19日(月)23:59まで
【子龍HP】http://www.shiryu.jp/
【問】H.I.P. 03-3475-9999 / http://www.hipjpn.co.jp


 

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【 己龍公式頁
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【 己龍 OFFICIAL Twitter 】
@kiryu_official