INTERVIEW

無能なルシッド ロングインタビュー 第1回(全4回) 「誰もが心の中に劣等感を抱えていると思うんです。人から見たら「あいつ凄いな」となるけど、「自分は無能だな」と思う部分って誰もが持っていることですからね。」

無能なルシッド

昨年11月4日、池袋EDGEで行った無料ワンマン公演より活動をスタートさせた無能なルシッド。「stylish wave」公演には顔を出しているように、読者にとってはお馴染みの存在か。
1月より無能なルシッドは、毎月、秋葉原ZESTで定期公演を行えば、「ニコ生番組」を通しての番組放送&ライブも毎月定期的に始めている。
3月13日には、2ndシングル『浸蝕リフレイン』をリリース。3月28日からは、無料となる「無能なルシッド全国ワンマンツアー「全国能無の集い」」もスタートさせる。ファイナルは、4月21日・池袋EDGE公演(有料)。
無能なルシッドとはどんなバンドなのか、その姿を、ここにお届けしたい。


撮影:山本洋枝 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Hiroe Yamamoto / Interview by Tomonori Nagasawa


 

加入を決めたとたんに、ポンと4曲入りのデモ音源を投げられ。「えーっと、二週間後にはレコーディングをやるから、メロを覚えて、歌詞も4曲分書いてきてね」くらいの勢いだったからね。

 

――まずは結成の経緯からお聞きしたいのですが、このメンバーの出会いから教えていただけますか?

ルゼ 最初に、天と僕でバンドを結成しようという話からスタートしました。本格的にメンバーを探し始めたのが、昨年4月頃から。ただ、なかなか理想とするメンバーが見つからず。最初に依癒に出会ったのが6月頃?

依癒 6月でしたね。

ルゼ 6月に依癒と出会い、誘いをかけたはいいけど、なかなか返事をもらえず(笑)。その間もずっとメンバー探しをしながらも見つからずの状態でした。

そもそも、4月にメンバー探しを始めた時点で、11月4日に無料ワンマン公演で始動することを決め、池袋EDGEも抑えていたんですよ。しかも、1stシングルの発売も決めていたことから、7月にレコーディングを行う日程まで抑えていました。なので、それまでに絶対にメンバーを見つけないと駄目な状態。そこまで追い込んだうえで始めたにも関わらず、メンバーがまったく見つからない状態で焦っている中、7月に入って依癒から「やります」と返事をもらい、その後に知り合った無垢からも「やります」と返事をいただいてと、ドタバタと動き出した形です。
 

――天さんは変態なんですか…いや、昔からの知り合いなんですか?

ルゼ 天は変態ですよ(笑)。天とは、それまで一緒にバンド活動をやったことはなかったんですけど、何年も前からの友達同士ではありました。
 

――依癒さんが返事を保留していたのにも、何か理由があってのこと?

無垢 メンバーを信用できなかった?

依癒 それもありましたけど(笑)。当時、僕自身やっていた仕事があり、そこで一つの区切りをつけるまではという気持ちがあったことからでした。返事をしたのも、興味があったからなのも事実です。
 

――無垢さんも、無能なルシッドに興味を示したわけですよね。

無垢 もちろんです。声がかかった時期も7月で、バンドが組んでいたスケジュールもカツカツだった頃。だけど、僕自身はカツカツなスケジュールの中で動くことが好きなんですよね。追い詰められたほうが上手いことやれる自信があるんで。

天 いいこと聞いた(笑)。

無垢 加入の誘いを受け、すぐにレコーディングが待っているという話を聞いたときも闘志が滾ったというか、「やってやるよ!!」という気持ちでしたからね。
 

――レコーディングもバタバタだったわけだ。

無垢 レコーディングまでは怒濤の日々だったよね。

天  もう、ここまでにメンバーを決めてと想定をして、すべての予定を組んでいたので、そこまでに決めないと…という気持ちで動いてはいたんですけど、なかなか決まらなくて。そんな中、無垢と出会い、声をかけたところ、「やるよ」と言ってくれました。その時点で、レコーディングまで二週間しかなかったという。

無垢 加入を決めたとたんに、ポンと4曲入りのデモ音源を投げられ。「えーっと、二週間後にはレコーディングをやるから、メロを覚えて、歌詞も4曲分書いてきてね」くらいの勢いだったから、さすがに焦りましたね。

 

 

 

誰もが心の中に劣等感を抱えていると思うんです。人から見たら「あいつ凄いな」となるけど、「自分は無能だな」と思う部分って誰もが持っていることですからね。

 

――事前にスケジューリングをしていたように、ルゼさんも天さんもかなり焦る日々を過ごしていたのではないですか?

ルゼ もう焦りしかなかったです。楽曲も全部用意をして、サウンドも煮詰めていて、あとは歌が決まればという状態までにはしていましたけど、肝心のメンバーが…という状態でしたからね。

 

――このバンド、最初からしっかり流れを作って始めたわけですもんね。

ルゼ そうです。バンドのコンセプトは最初から細かく練って決めていました。

 

――そこ、詳しく教えてください。

天 無能なルシッドのテーマが、「無能」ということ。いくら凄そうな人に見えていても、誰もが心の中に劣等感を抱えていると思います。人から見たら「あいつ凄いな」となるけど、「自分は無能だな」と思う部分って誰もが持っている。そこから、まずは「無能」という言葉を持ってきました。

「ルシッド」には、透明という意味があります。つまり、「無能なルシッド=傍から見たら見えないし、無能だと思っている気持ちは透明なんだろうな」というところから、バンド名はついています。

 

――かなり深い意味を持っているんですね。

天 意外に深いです。

ルゼ バンド名を付けるまでにも、けっこうアイデアを重ねました。

 

――それだけはっきり描きたいテーマ性が見えているからこそ、その言葉へ辿り着いたわけですよね。

天 そうです。

 

――天災…天才な天さんでも、自分は無能だなと思うときがあるんですか?

天 けっこうありますね。いまだに遅刻癖は直らないです。時間にルーズです。わかってはいるんですけど、どうも…。

無垢 直んないよね。

天 そう(笑)。

無垢 絶対に直んないから。

天 いや、直るよそのうち。

ルゼ 天は愛されキャラのように、キャラクターも際立っているからね。

天 いいねぇ(笑)。

ルゼ キャラクターが立つって大切ですから。

 

――音楽性も、明確に決めたうえで始めたのでしょうか?

ルゼ そこも、テーマに沿ったといいますか。明るいポップなロックよりも、心に染みる楽曲を。何より、心に染み入る想いや感じる気持ちをメロディに投影したかったし、それを示した楽曲を、まずは無能なルシッドの最初の表題曲へ持ってこようという想いがありました。それで生まれたのが、1stシングルの『何も無い…何も無い…何も無い…』でした。

天  『何も無い…何も無い…何も無い…』は自分の中の弱い部分を、自分の中で弱さと葛藤する部分を表現したいなと思ったことから、ちょっと落ちて静かなしっとりした部分と、激しくなる葛藤の部分を一曲の中へ描いたように、静と動の部分を現した楽曲になりました。

 

――現状でも、無能なルシッドはいろんな表情を持った楽曲を描いていますよね。そこは、変に枠を決めるわけではなく?

天 そうですね。基本的に、いろんな人の無能なストーリーを描いていきたい想いがあって。いろんな楽曲の中、主人公となるのは女性だったり、男性だったりもするし、メンバー内の誰かだったりもするように、その人の無能な色を楽曲ごとに出していくことを考えて作っているように、とくに縛りは持っていないです。
 

――歌詞は、メッセージ性や物語の強い表情たちが中心?

無垢 歌詞はバンドや楽曲のコンセプトに合わせていますが、その中へ自分の書きたい想いや出したい色も反映させています。それが上手い具合に混じり合った結果として、いい作品たちが出来ています。

 

 

僕の「やってみたい」曲調やテーマだったので、歌詞はすんなり書けましたね。

 

――1stシングル『何も無い…何も無い…何も無い…』に収録した曲たちは、レコーディング二週間から歌詞を書き始めたわけですよね。

無垢 そうですけど、歌詞自体は3-4日くらいで書き上げました。もともと明確なコンセプトを聞いていたのと、僕の「やってみたい」曲調やテーマだったから、歌詞はすんなり書けました。世界観を作るうえでも馴染みやすかったです。

 

――歌詞に関しては、楽曲のコンセプトを受け止めたうえで書いたのでしょうか?

無垢 「こういう歌詞にしよう」と具体的に言われたわけではなく、自分なりに汲み取ったというか、「こういう感じでどう?」と1曲書いて、それを天に提示し、「こういう世界観でいいと思うよ」と確認を取り続けていった形でした。

天 一応確認はしましたけど、最初からいい歌詞を書いてくれていたから、一部認識の摺り合わせをしたくらいで、ほぼほぼそのまま使っています。

 

――依癒さんは、無能なルシッドとして作りあげる楽曲の印象をどのように受け止めています?

依癒 パッと聞いたとき、リズムの複雑な曲調も一部あったので、「これを短期間で覚えられるかな?」と正直不安でしたね。

――バタバタした活動も、無能なルシッドにとっては当たり前のことのような気もします。

依癒 それは感じますね。今ではそのペースにも慣れてきたし、この忙しさが普通になっています。でも、たまにゆっくりしたいなとは思いますけど…。

ルゼ それ、わかる(笑)。

★第2回は2月13日(水)更新予定!club Zy.チャンネルでは2月7日(木)から先行配信。
第1回第2回第3回第4回

 

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2019年1月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
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2nd Single 「侵蝕リフレイン」
2019.3.13 RELEASE!!



MLCD-002
2,160円(税込)

[収録曲]
1.侵蝕リフレイン
2.狂喜の国のアリス
3.Conflict..
4.パントマイム

‣配信はこちら



無能なルシッド全国ワンマンツアー
「全国能無の集い」

3月28日(木) 札幌SUSUKINO810
3月30日(土) 八戸FORME
3月31日(日) 仙台space Zero
4月01日(月) 郡山CLUB#9
4月02日(火) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
4月06日(土) 大阪北堀江club vijon
4月07日(日) HOLIDAY NEXT NAGOYA
4月08日(月) 金沢AZ
4月14日(日) 香川GET HALL
4月15日(月) 岡山IMAGE
4月17日(水) 福岡graf

OPEN 18:30 / START 19:00
ADV ¥0- / DOOR ¥0-

【チケット】
OFFICIAL WEB SITEの「LINE@」「メール」「予約フォーム」にて予約受付中!

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TOUR FINAL
2019年4月21日(日) 池袋EDGE

OPEN 18:30 / START 19:00
ADV ¥2,000- / DOOR ¥2,500-

【チケット】
Aチケット
e+にて受付中!
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002280383P0030001

Cチケット
バンド予約…OFFICIAL WEB SITEの「LINE@」「メール」「予約フォーム」にて予約受付中!

Dチケット
当日券

 

 

無能なルシッド 定期公演

2月15日(金)秋葉原ZEST
【OPEN/START】18:00 / 18:45
【料金】ADV ¥1,400 / DOOR ¥1900(D代別)
[チケット発売]
OFFICIAL WEB SITEの「予約フォーム」「LINE@」「ツイッターDM」で予約受付中

 

3月12日(火)秋葉原ZEST
【OPEN/START】18:00 / 18:45
【料金】ADV ¥1,400 / DOOR ¥1900(D代別)
[チケット発売]
OFFICIAL WEB SITEの「予約フォーム」「LINE@」「ツイッターDM」で予約受付中

 

 

 

■EVENT SCHEDULE

如月歌舞伎町
2月5日(火)新宿club SCIENCE

OPEN 16:00 / START 16:30
前売り 3,500円 / 当日4,000円(D代別)
出演:無能なルシッド / Awake / アスティ / アルファリア / 虹彩☆RaveL / HOWL / ミウラアイム
チケット発売中!


stylish wave NEXT #04 -40分、ガチンコ勝負!-
5月4日(土) 渋谷REX
OPEN 16:00 / START 16:30
出演:無能なルシッド / シェルミィ/ グラビティ / ヴァージュ / アルファリア
前売り ¥3,800 / 当日 ¥4,300(D代別)
チケット発売中!
プレイガイド情報はこちら


 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 無能なルシッド OFFICIAL WEBSITE 】
https://www.munounalucid.jp/

【 無能なルシッド OFFICIAL Twitter 】
@munounalucid