3月30日と31日に渋谷REXを舞台にCrack6と2マンライブを行うStrawberry Under World。神谷玲のソロプロジェクトとして始動。
メンバーに千聖(PENICILLIN/Crack6)/ ZERO(THE MICRO HEAD 4N'S)/yusuke (HERO)が参加していることでも有名だ。
今回は、神谷玲が単独で登場。最近の彼自身の身の回りの出来事も含め、Strawberry Under Worldの近況を語ってもらった。

インタビュー：長澤智典
Interview by Tomonori Nagasawa

性格や仕種などまるで違うように、自分でも二重人格者みたいな感じを覚えます。

――3月30日と31日に、5ヶ月ぶりとなるStrawberry Under Worldのライブが決定。Strawberry Under Worldが始動したのは、昨年の5月に行った「Crazy Monsters～Vocalist Special Fes 2018～」へ出演してのこと。昨年は、そんなにライブ本数は多くなかったですよね。

神谷玲　昨年は5月6日にお披露目ライブをやって、その後、僕の誕生日当日に当たる10月28日にワンマンライブを渋谷Star loungeで昼夜二公演行いました。あのときは久しぶりにStrawberry Under Worldとしての公演だったので、かなり盛り上がって終えることができました。そのときの熱狂をもっと加速する形で、3月のライブでは届けられたらなと思っています。
 

――今年のStrawberry Under Worldは、3月30日と31日のライブを皮切りに加速していくのでしょうけど。昨年の玲さん自身は、Strawberry Under Worldよりも他の活動がメインになっていましたよね。

神谷玲　今はメンズダンスヴォーカルユニットのSAMURAI TUNESと、千聖さんらとやっているStrawberry Under Worldという、2つの表現の引き出しを持って活動をしています。

この2つを通して表現している自分を見比べても、性格や仕種などまるで違うように、自分でも二重人格者みたいな感じを覚えると言いますか。その使い分けを自分で楽しんでいれば、どちらの神谷玲も好きになってもらえたらなと思いながら活動をしています。
 

――表現のベクトルはまったく異なりますからね。

神谷玲　SAMURAI TUNESでは歌って踊るメンズユニットをやりながら、Strawberry Under Worldではバンド活動をというように、両極端な形ですからね。そんな両極端な自分を…Strawberry Under Worldを通して僕を知った人はSAMURAI TUNESの僕を。SAMURAI TUNESの僕を応援してくれているファンたちにはStrawberry Under Worldの僕をと、どっちのファンたちにも両方の僕を好きになって欲しいなと思いながら活動をしています。

「タメ口使えよ」と言われたとしても、無理ですもん。

――SAMURAI TUNESのメンバーは、世代的にも近いですよね。

神谷玲　そうですね。一番上のメンバーでも、まだ20代。だけど、Strawberry Under Worldはみなさん大先輩ばかり。
 

――そこの違いは大きいんじゃないですか?

神谷玲　普段、接するときに、その年齢差を覚えることは正直あります。でも、ステージに立ったときは、どちらの気持ちもスタンスも一緒だなと思いました。

リハーサルやレコーディングで話をしているときは、Strawberry Under Worldの千聖さんや、ZEROさん、yusukeさんらにいろいろ教えを請う形で接していますけど。生意気な言い方になりますが、やっぱりステージに立ったら平等というか、一緒の音を出している仲間なので。だから、ステージって不思議な空間だなと思いますよね。
 

――ステージに上がってしまえば、上も下も関係ない。

神谷玲　そうですね。
 

――むしろ、どれだけ同じ感覚を共有出来るかが…。

神谷玲　大事だと思います。対してSAMURAI TUNESは、ステージ上もプライベートもどっちも同じ仲間意識で接しています。
 

――SAMURAI TUNESのメンバーらは年齢も近いように、Strawberry Under Worldとは接し方が違ってゆくのも当たり前ですからね。

神谷玲　全然違います。楽屋の雰囲気も全然違います。SAMURAI TUNESは等身大な自分に近いというか、年上のメンバーでも普通にタメ口で話していますけど。千聖さんに、間違ってもタメ口は利けませんからね(笑)。
 

――さすがに…。

神谷玲　間違っても、それは無理だと思います(笑)。「タメ口使えよ」と言われたとしても、無理ですもん。そこの違いは結構大きいです。
 

――つい、タメ口になってしまったことは?

神谷玲　あったかなぁ…。たぶん、無いと思います。でも、一度レコーディングのときに、千聖さんの充電器のケーブルを、友だちに借りるかのごとくラフに借りたことがあったんですけど。その行動を、千聖さんが「神谷玲が勝手に俺の充電器を使っています」とtwitter上で僕を公開ネタ処刑していました(笑)。でも、ネタにされたことで「あっ、意外とラフに接しても大丈夫なんだ」と思いました。それでもやっぱり、SAMURAI TUNESとStrawberry Under Worldの現場での緊張感は違います。バンドでいるときのほうがシャキッとします。
 

――いくら同じメンバーとはいえ、上世代の方々と接する以上はそうなりますよね。

神谷玲　友だちみたいな会話は、Strawberry Under Worldでは絶対に無理です。でも、その環境を楽しんでいる自分もいます。
 

――気は使うけど、ガチガチな関係性ではないところが良いのでしょうね。

神谷玲　そうですねぇ。そんな中で、僕自身心がけていることもあります。
 

――それ、教えてください。

神谷玲　もし、僕が千聖さんのような立場だとするなら、僕のような年下のメンバーに対しては、何をやるにしても「まぁ、このくらいやってくれるだろうし、やってもらわないとな」という予想をもって求めてくると思うんですよ。僕は、その予想を嬉しく裏切ってやろうという気持ちを持って、いつも物事に向かっています。
 

――みなさん大人だから、上から目線でガーッと攻めることはないでしょ。

神谷玲　メンバーのみなさん、僕のことも尊重してくれていますし、すごい優しく接してくれています。それこそ、「もっとこうしたほうがいいよ」みたいな教え方をしてくれるからこそ、僕はつねに「それ以上のことを返してやる!!」と意識しながら、歌にせよパフォーマンスにせよいろいろ挑戦しながらやり続けています。

★第2回は2月13日(水)更新予定！club Zy.チャンネルでは2月8日(金)から先行配信。
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