INTERVIEW

シェルミィ ロングインタビュー 第4回(全4回)「「行きたくても遠征にはなかなか行けないので、こうやって来てくれると嬉しい」と各地で言われるたびに、「うわっ、めっちゃ来て良かったな」と思えます。」

シェルミィ

  シェルミィ過去作品音源集『カルティックオカルティック』を発売。現在、◆負け犬からの三大復讐計画◆を実施中。第一弾となる「第一の復讐・単独見世物公演~「目黒グランギニョル-復讐編-」を終了。6月23日より、第二弾となる「第二の復讐・単独見世物公演ツアー「全校集壊-全国編-」がスタートする。第三弾となる「第三の復讐・全校集壊ツアーファイナル単独見世物公演「スクールカースト」は、9月21日(土)に高田馬場AREAで実施。今回の計画について、メンバーらに話を聞いた。

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撮影:山内洋枝 / インタビュー:長澤智典
Photographs by Hroe Yamauchi / Interview by Tomonori Nagasawa
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「行きたくても遠征にはなかなか行けないので、こうやって来てくれると嬉しい」と各地で言われるたびに、「うわっ、めっちゃ来て良かったな」と思えます。
――凌央さんも、「単独見世物公演ツアー「全校集壊-全国編-」」を楽しみにしています?
凌央 もちろんです。ツアー中、次の日が移動日だけだったらメンバーみんなで呑みに行けば、そこでいろいろ真面目な話から馬鹿騒ぎまで出来るから、普通に楽しいっす。 

――そんなギュウギュウのスケジュールで動いているわけでもないですしね。
凌央 むしろ、詰め過ぎるとライブの精度が下がるので。とくに豹くんには1本1本全力で挑んで欲しいんで、そのためにも無理のないスケジュールをシェルミィは組むべきと思ってやっています。 

――その環境が大切だ。
友我 そうですね。確かにツアーって、しんどさを覚えるときも正直あります。だけど、ファンの人たちから「行きたくても遠征にはなかなか行けないので、こうやって来てくれると嬉しい」と各地でいわれるたびに、「うわっ、めっちゃ来て良かったな」と思えます。今回も、それがあると信じています。 

 
「最低辺の負け犬が、一気に頂点を目指して高田馬場AREAを駆け抜けてやろう」という想いも込めて「スクールカースト」というタイトルにもしています。
――「単独見世物公演ツアー「全校集壊-全国編-」」は、アルバム『カルティックオカルティック』を中心にした形で表現していく予定なんですよね。
 そういうツアーになっていくと思います。 

――そして、9月21日には、「第三の復讐・全校集壊ツアーファイナル単独見世物公演「スクールカースト」が控えています。なぜ高田馬場AREAだったのかも教えてください。
 高田馬場AREAで前回単独見世物公演をやったのが、「裏おとぎ話」というタイトルでやった2018年8月30日の公演。そのときの景色が、僕ら的にすごく良かったんです。第三の復讐と名付けながら、高田馬場AREAでやるのは、けっして8月30日の公演に対しての悔しさがあったわけではないんです。むしろ今なら、あの頃以上にもっともっとといい景色に出来ると思うし、「単独見世物公演ツアー「全校集壊-全国編-」」の経験を重ねて成長したシェルミィなら、どれだけ最高の景色を描き出せるのか。そんな期待とすごく前向きな意味を込め、第三の復讐の場所を高田馬場AREAに決めました。もちろん、ソールドアウトを目指していくつもりです。 

――気になるのが、「スクールカースト」というタイトルなんです。
 それこそ、『放課後の凶室』という楽曲をすごい意味のあるものにしたいし、アルバム『カルティックオカルティック』自体を意味深いものにしたくて、「スクールカースト」というタイトルにしました。 「スクールカースト」ってクラスの底辺から頂点までのヒエラルキーというか、ランク付けみたいなものなんですけど。僕の中では「スクールカースト」という制度みたいなもの自体が気持ち悪いというか、人間の心理的にそう位置づけるのもわかるんですけど。それをすごく宗教的だなとも思っていれば、自分の中で「学校というのは、一つの国を作っているのと同じや」と昔から思ってて。 

――学校が一つの国ですか。。。
 そう。その国(学校)には、法律と同じような意味を持つ校則があって、そこには「靴は白くないといけない」とか、「鉛筆じゃないと駄目だ」とか、「襟足を切りなさい」とかいろんなことが書いてある。でも、その国を支配する人たちは、みんな「それがなんで駄目なんだ」という説明を出来ない人ばかり。だからこそ、「なんのための校則なんだ」と思っている自分がいました。そういうことを考えていく中、学校という組織自体が一つの国家として出来上がっているなと、今回改めて思い返してる自分がいたんですよね。そこから、アルバム『カルティックオカルティック』のカルティックな部分と重ね合わせ、「スクールカースト」というタイトルに決めました。 僕らは、自分らのことを「負け犬」と歌っているように「スクールカースト」の最低辺の存在。そんな意味も込めつつ、『放課後の凶室』という楽曲が「負け犬の下克上を始めよう」というコンセプトだったことから、「最低辺の負け犬が、一気に頂点を目指して高田馬場AREAを駆け抜けてやろう」という、そんな想いも込めて「スクールカースト」というタイトルにもしています。 

 
僕自身、スクールカーストのすごく下にいた人間で、悔しい気持ちもさえ無くなっていたような存在でした。
――「スクールカースト」には、そんなにも深い意味合いがあったとは。でも,「スクールカースト」があることで気持ちが救われている人もいると言いますか。上や下を見て自分も不安や安心を覚える傾向もありません? 
 その気持ちもすごくわかるんですけど。僕自身、スクールカーストのすごく下にいた人間で、悔しい気持ちもさえ無くなっていたような存在でした。そこは、絶対に戻りたくない過去。その悔しさもあって、今シェルミィでこういう曲を歌い続けてる自分もいるんですよね。 

――その思いを知っているからこそ、書ける楽曲がたくさんあるわけだ。
 そうなんです。 

――「スクールカースト」の上にいたら、シェルミィの世界観は生まれなかった? 
 たぶんバンド自体やっていなかったですね。たとえ音楽をやっていたとしても、今の音楽性とは全然違うと思う。 

――何が功を奏するか、ホント人生はわかりません。
 今の自分から考えると、そういう経験も、そんなに悪いものじゃなかったのかな??とも思います。 

――友我さんは「スクールカースト」についてはどうなの? 
 もう大頂点やろ? 
友我 大頂点でした。けど、イジメとかはしなかったです。ただ、今になって、イジメについて考えることはめっちゃ多いです。というのも、友達が学校の先生をやっているんで、そういう話をいろいろと聞いている影響から。だからこそシェルミィの音楽が、今、悩んでる子たちの救いになってあげられたらなという思いもあります。 

――そういう気持ちも、ある程度時間が経ったからこそ捉えられることだ。
友我 そうだと思います。  

――凌央さんは、どうなの? 
凌央 僕は、学生時代けっこう覚めてたタイプだったんで、イジメられる側もイジメる側もどっちにも属してなければ、そういう風景を傍観している感じでした。ただ、身近な人がイジメられたら、イジめた相手を徹底的につぶしてました。 

――正義感が強いですね。
凌央 普段は、イジメを観ても傍観しているだけのように正義感は強くないですよ。自分のまわり以外の人たちがどんな目に合おうが覚めてたように、「あー、またやってるわぁ」くらいにしか思っていなかったんですけど。自分の身内がまわりの友達に傷つけらたら、潰しに行っていました。 

――仲間思いの熱い人だ。
凌央 そこは、今も変わってないですね。身内じゃなくなったらまったく興味ないですけど、自分の身の回りの人たちは大切にしたいんで。 

――爻さんは? 
 神として崇められていましたね。
 最頂点やん。
 僕は我関せずタイプだったので、一人でいました。友達はいるんですけど、ずっとつるむわけでもなく、いろんな人とコミュニケーションは取るんですけど、深くもなくでした。
凌央 テニス部やったっけ?、たぶん気づいてないだけで、彼もイジメられていれば、「スクールカースト」の底辺にいました。
 下から二番目くらい。
 あっ……だから、みんな水飲みに行ってたとき、僕は球を拾ってたんや。そういうことか…。 

 
負け犬の子たち一人でも多くを高田馬場AREAへ連れていけるように頑張ります。
――最期に、ひと言お願いをします。
 もちろん、「第三の復讐・全校集壊ツアーファイナル単独見世物公演「スクールカースト」はソールドアウト目指します。しかも、その日観に来ていただいたら無料配布もあるので、それを目当てにじゃないですけど、ぜひ足を運んでください。24カ所25公演を通しても、しっかりファイナルへ向け、負け犬の子たち一人でも多くを高田馬場AREAへ連れていけるように頑張ります。 

――この先の展開も楽しみです。
凌央 まったくネタ切れの心配はないです。すでに今も、いろんな仕込みをやっていますからね。 

 

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●謎の新曲
「大人になったら死にたい」


 

 

第二の復讐・単独見世物公演ツアー「全校集壊」

2019年6月23日(日)福岡graf
2019年6月24日(月)広島セカンドクラッチ
2019年6月29日(土)奈良ネバーランド
2019年6月30日(日)静岡UMBER

2019年7月5日(金)浦和ナルシス
2019年7月7日(日)水戸SONIC
2019年7月9日(火)岡山CRAZYMAMA 2ndROOM
2019年7月10日(水)徳島CROWBAR
2019年7月13日(土)京都MOJO
2019年7月14日(日)福井CHOP
2019年7月20日(土)ホリデーネクスト名古屋
2019年7月24日(水)千葉LOOK
2019年7月27日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!
2019年7月28日(日)仙台enn3rd
2019年7月31日(水)池袋サイバー

2019年8月3日(土)前橋DYVER
2019年8月4日(日)長野ライブハウスJ
2019年8月7日(水)宇都宮HELLO DOLLY
2019年8月10日(土)心斎橋fanj twice
2019年8月17日(土)姫路Beta
2019年8月18日(日)高松TOONICE
2019年8月23日(金)札幌クレイジーモンキー
2019年8月24日(土)札幌クレイジーモンキー
2019年8月29日(木)新潟GOLDEN PIGS BLACKSTAGE
2019年8月30日(金)福島アウトライン

全校集壊ツアーファイナル
単独見世物公演「スクールカースト」
2019年9月21日(土)高田馬場AREA

*各公演の詳細はオフィシャルサイトをご覧ください

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【シェルミィ OFFICIAL WEBSITE 】
http://shellmy.net/

【 シェルミィ OFFICIAL Twitter 】
https://twitter.com/officialshellmy