INTERVIEW

マモ(R指定) ロングインタビュー 第1回(全4回)「僕はギター&ヴォーカルで、ドラマーは3歳くらいの子。でんでん太鼓みたいなのを叩かせて(笑)。」

R指定

Photo:菅沼剛弘
Hair&Make:井上佳代
Costume&styling:Re,do

9月にシングル「CLIMAX」をリリースし、十周年記念47都道府県単独公演ツアー『CLIMAX47』を開催、その最終公演ではバンド史上最大キャパシティとなる両国国技館のステージに立つR指定。今回はヴォーカリストでありメインコンポーザーでもあるマモに焦点を当て、生い立ちから音楽との出会い、二度に渡って陥った“暗黒期”やR指定として活動してきた10年の中での転機など、これまでの歩みを振り返ってもらった。

Interview:杉江優花

 

――マモさんは、どんなお子さんだったのでしょうか。
マモ 思い返してみると……なにかを作るのが好きな子どもでした。

――たとえば、粘土だったりブロックだったり。

マモ そうです。小学校に上がると、図工の成績がめちゃめちゃよくて。マンガを描くのも好きで“ひとりジャンプ”を作ったりもしていたし(笑)、ゲームも好きでしたね。

――小さなころから、創造力豊かだったのですね。図工でなにか作品を作るにしても、凡人が思いつかないような発想の色使いや造形をしていたのだろうな、と想像できます。
マモ 確かに、図工の先生からもそういう評価を受けていたし、なにか作品を作れば展示されていた記憶はあります。

――幼少期から、そういった習い事をしたり、芸術教育を受けたりもしていたのでしょうか。
マモ いや、そういうことはまったくないんですよね。どちらかというと放し飼いな感じでしたから、ははは。兄が絵を描くのが好きで、そういう兄を真似て自分も絵を描き始めた、っていうくらいです。

――ご兄弟そろって、生まれながらに芸術的な感性を持っていたということですね。小学生時代、クラスの中ではどんな立ち位置にいたのでしょう。
マモ 絵がうまい人、図工がよくできる人、っていうくらいじゃないですかね。小学生のころはすごくおとなしい子で、引っ込み思案でしたから。

――やがてステージに立って歌い多くの人を熱狂させることになる人の、意外な過去。そんなマモ少年の、当時の夢というと?
マモ 漫画家かゲームクリエイターになりたい、って思っていましたね。小学生のころから、自分でゲームを作っていたりもして。

――自分で、ですか?
マモ そうです。『ドラゴンクエスト』みたいなロールプレイングゲームを自分で作れるソフトがあって、それをずーっとやっていました。

――ただゲームで遊ぶだけでは飽き足らず、小学生にして自分で生み出してしまっていたとは驚きです。音楽に出会ったのは……。
マモ 小学生のころですね。小6のころだったかな? 母の知り合いから、クラシックギターをもらったんですよ。

――音楽の授業でリコーダーやピアニカを演奏する以外で、それまで楽器に触れたことは?
マモ いや、ほぼ触れたことはないですね。でも、実は音楽の成績もよかったし、昔から音楽が好きではあったんでしょうね。クラシックギターを手に入れてからは、近所の年下の子どもたちを集めて、バンドごっこを始めて。

――バンドではなく、バンドごっこ。
マモ そうです。僕はギター&ヴォーカルで、ドラマーは3歳くらいの子。でんでん太鼓みたいなのを叩かせて(笑)。

――斬新!(笑) バンドごっこをしたかったということは、憧れる対象がいたということなのでしょうか。
マモ ヴィジュアル系ブームだった当時、SHAZNAとかDIR EN GREYとかPIERROTとか、いろんなバンドがテレビの音楽番組に出ていて。そういうバンドを真似てバンドごっこをしていたから……うん、やっぱり憧れていたんでしょうね。


結局、やんちゃをすることに飽きちゃったんでしょうね。
 

――にしても、クラシックギターはエレキギターより弦高が高くて押さえにくく、ちゃんと音を出すのは難しい楽器ですよね。しかも、まだ小学生だったわけですし。
マモ そうなんですよ、すごく難しくて。コードなんかにしても、全然わからないし。でも、見よう見まねで適当にジャカジャカ弾いて、それだけで楽しかったんです。

――中学に上がると、そのギター熱はより加速していくことになるわけですか。
マモ 中1になると、ミニアンプとかケーブルとかコード表とかとりあえず必要なものが全部そろうエレキギターの初心者セットを、1万円くらいで買ったんですよ。

――貯めていたお年玉かなにかで。
マモ そうです。

――エレキギターを手に入れたい!と思ったのは、バンドといえばエレキギターだよな、という発想から?
マモ クラシックギターをジャカジャカ弾くだけで楽しかったけど、そのうち気づいたんです。クラシックギターだとバンドのギターみたいな歪んだ音が出ないな、って(笑)。あと、ヴィジュアル系バンドの全盛期だったからでしょうね、周りにもちらほらいたんですよ。「この間エレキギター買った」っていう友だちが。

――ギターキッズがたくさんいた時代ですね。マモさんも、エレキギターを手にしてみたらどんどん楽しさにはまっていったわけですか。
マモ いや、最初は単音でちょっと弾くくらいしかできなかったんですけどね。当時、100曲くらいの歌詞とタブ譜(ギター用譜面)が載った『歌本』というのがあって、それを見ながら練習していくうちに、いつの間にかコードを覚えて。

――押さえるのが難しいコードも、ちゃんと攻略していって?
マモ Fコードとかですよね。頑張ってちゃんと弾けるようになりました(笑)。

――好きなことだから、頑張れるのですよね。
マモ っていうことなんでしょうね。当時、『バンドやろうぜ』というバンドマンのための雑誌があって、それもよく読んでいたんですけど、“これからバンドをやろうとするキッズに向けてのミュージシャンのひと言”みたいなところに、「弾けなくてもとりあえずギターを触っておけ」って書いてあって。

――その言葉に、背中を押してもらえたりもしたわけですか。
マモ ですね。だから、たとえばテレビを観ているときなんかも、とりあえずギターは持っていました。

――そういう人は、どんどん伸びるはずです。すると、本格的にバンドをやりたい!という熱もどんどん増していきますよね、きっと。
マモ ところがですね、中1でギターを始めたものの、その後、中3の終わりくらいまではギターを弾かず、音楽にもほとんど触れなくなったんですよ。

――いったい、なにがあったのですか。
マモ 友だちと一緒になって、やんちゃな道へと逸れていってしまったんですよね。そっちが楽しくて仕方なくて、中3のころはほとんど学校にも行っていないですから(苦笑)。その時代はもう、自分にとっての“暗黒期”なんです。

――その暗黒期、どう脱したのでしょうか。
マモ 決定的ななにかがあったわけではなく……結局、やんちゃをすることに飽きちゃったんでしょうね。そういうグループとあまりつるまなくなっていったんですよ。で、中1のころに周りでギターを始めた友だちとは2年くらいほぼ付き合いがなくなってしまっていたんですけど、中3の終わりくらいでまた仲よくなって。そこで初めて、バンドを組んだんです。

 


第1回|第2回|第3回|第4回
※第2回は9月12日(木)更新予定。club Zy.チャンネルでは9月10日から先行配信!

 

   INFORMATION   
 
ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2019年7月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.51」の表紙に登場!
V系フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.51」の表紙&巻頭特集にマモ(R指定)が登場!
全国のCDショップ、ライブハウスで8月より無料配布!


配布店舗一覧は[コチラ]
 

 

 

●NEW SINGLE
『CLIMAX』2019年9月18日 RELEASE!!

初回限定盤
S.D.R-351-A / ¥2,100 (tax out)
[CD]
1. CLIMAX
2. アビスカルマ
3. 人生謳歌
[DVD]
Music Video CLIMAX
Music Video メイキングクリップ

通常盤
S.D.R-351-B / ¥1,500 (tax out)
[CD]
1. CLIMAX
2.アビスカルマ
3. 人生謳歌

 

R指定十周年記念47都道府県単独公演ツアー
『CLIMAX47』
9月21日(土)より全国47箇所開催! 
TOUR FINAL
12月29日(日)東京 両国国技館

 

その他ライブ情報や最新情報は OFFICIAL WEBSITE、Twitterをご覧ください。
【 R指定 OFFICIAL WEBSITE 】
http://r-shitei.net

【 R指定 OFFICIAL Twitter 】
@r_shitei_staff

【 マモ OFFICIAL Twitter 】
@mam0_0fficialt