INTERVIEW

星七(the Raid.) ロングインタビュー 第1回(全4回)「キョンシーみたいな恰好で撮影をしました。」

the Raid.

 

  the Raid.シリーズ(5月=テンシ&一陽、7月=bo_ya&由羽)も、ついに星七の9月登場でファイナル。自称「キョンシー風」の姿も嬉しいインパクトを放っている。the Raid.は現在、「会いに行くから豊洲は来てほしい47ツアー」の真っ最中。すべては、11月4日に豊洲PITで行う「GRAND FINAL『自殺行為』bo_ya生誕」ワンマン公演のため。その日へ賭ける星七の想いを、ここにお伝えしたい。

Interview: 長澤智典  Photo:菅沼剛弘 Hair&Make:稲田あい子 Costume&Styling:Shino(DRESS en DORIS)

 

 

キョンシーみたいな恰好で撮影をしました。


――今回の衣装、かなり斬新ですね。

星七 最初にリズム隊の2人(一陽&テンシ)が和服を着て、次にギター隊(bo_ya&由羽)の2人がアルビノのカップルと洋物で勝負をしてきました。次は自分の番ということで、彼らのやってないことを。和と洋ときたら、次は中しかないなと思い、それで中国の衣装っぽいスタイルで。それこそ、キョンシーみたいな恰好で撮影をしました。

 

――キョンシー風というのは、なかなか珍しいスタイルじゃないですか?

星七 今までやったことのないパターンだったので、始めは似合うか不安もあったんですけど。これが、意外といい感じに仕上がりまして。これも、メイクさんの腕ありきでしたね。やって良かったです。しかも、キョンシーと言ってもお化け的なのじゃない、いわゆるヴィジュアル系が好きな方が「いいな」と思っていただけるヴィジュアル風に仕上がったのも良かったなと思っています。

 

――この記事を目にしている人たちも、きっと意外性を持って楽しんでくれていれば…ですね。

星七 そうなれば嬉しいです。

 

――星七さん自身、単独での取材は何度か行っていますよね。

星七 そんなたくさんではないですけど、やらせていただいたことはあります。ただ、あくまでもバンドありきでというのが大前提なので、とくに一人やから嬉しいなというのはないです。今回、僕が単独で応じたことで、結果的にバンドにもその力が反映していくならという気持ちでやっていること。なので、とくに個人で活動したいという気持ちは、僕自身はぜんぜん持ってないです。

 

――今回の3シリーズの流れ、なかなか貴重な機会じゃないですか?

星七 そうですね。表紙だってやりたくてやれるものではないように、やらせていただけるというのはthe Raid.の存在を認めてもらったということ。なので、その期待に応えられる内容や写真を自分の中では最大限やってやろうという意識で今回も取り組ませていただきました。

 

――the Raid.の場合、作品ごとにいろんなヴィジュアルイメージを打ち出しています。お客さんも、そこを毎回楽しんでいるんでしょうしね。

星七  the Raid.の場合、毎シングルごとに作品のコンセプトを強く押し出したヴィジュアル姿を出しているので、そうであったら嬉しいですね。今回の撮影はリリースに絡めてはいませんけど、今までやってない新しい自分自身を発見出来たので、お客さんにも喜んでもらえたらなと思います。

 

「ヴィジュアル系ってこういう良い音楽なんだよ」というのを外へ広めていくことが、今後のヴィジュアル界自体の生命を長くするためにも必須なこと。


――作品のテーマに沿ってとはいえ、毎回どういうヴィジュアルイメージを描き出していくのか、それを考え出していくのもかなり大変じゃないですか? 

星七 何時もリリーステーマに関しては、僕と、メインコンポーザーのbo_yaが考えていること。彼の意志と僕自身が描きたい世界観を事前にきっちりと話しあったうえで、どういうものを提示してゆくかをすべて決め、そのうえで他のメンバーに提示する形を毎回取っているんですけど。その際のヴィジュアルイメージに関しても、他のメンバーそれぞれの個性がちゃんと際立つ形で。一人一人配役をきっちりまでは決めてないですけど、絶対にかぶらないように取り組んでいるつもりです。なので、大変かと言われれば大変ですけど。それも、表現していくうえでの醍醐味だと思っていることなので。

 

――星七さん自身、the Raid.を通して表現していたいテーマは、どんどん明確になっていません?。とくに歌詞の面に、最近の作品ごとその辺の意識を強く感じるんですよね。

星七 僕自身は闇雲に綺麗な言葉を使って、それっぽいというか。いわゆる、ヴィジュアル系スタイルを提示しようとは思っていないので。そりゃあバンドを始めた頃は…僕自身がthe Raid.を通して初めてヴィジュアル系というジャンルに触れたように、最初の頃は自分のやりたいことがまだまだ明確にはなっていなかったんですけど。今は完全に自分のやりたいことが明確になれば、それにメンバーが共感し、賛同してくれている。そこを踏まえたうえでしっかり楽曲へと仕上がっているように、今表現していることこそが、本来の自分のやりたかった形なのかなとは思っています。

 

――今は、そこへ意識もしっかりシフト出来ているわけだ。

星七 そうですね。

 

――今のthe Raid.、ヴィジュアル系ファンはもちろん。そこじゃない層の人たちもファンとして取り込もうという姿勢で活動をしていません??

星七 まぁ、そうですね。自分たち自身も、現場にいるからこそ非常に感じていることではありますけど。よく、メディアが「ヴィジュアル系は衰退している」と話題として取り上げるじゃないですか。事実、そうだと思う面もあります。ただ、その中で自分たち自身は…。まわりにはそういう風に見えていようとも、自分たちはそう捉えたくはない。

  確かに、全体としての動員や売上の減少傾向はあること。今は、「ヴィジュアル系が好き」という子たちだけを集めても、大きい箱に挑戦することも、そこを埋め尽くすのも難しくなっている現実は確かに感じています。だからこそ、そうじゃないフィールドからファンたちを取り込みながら、その子たちをバンギャルという種族に変えていくことが、今はとても大事だなと僕らは思ってる。事実,そうしてもらえるように僕らメンバーみんな、SNSを駆使していろんな形で興味を惹いてもらえることを発信しています。一陽に至っては、カズチャンピンというキャラクターになって歌舞伎町でゴミ掃除をしながら宣伝活動をしています。そういったアプローチもしていかないことには、これまでのやり方だけでは、ヴィジュアル業界もだんだん厳しくなっていくなと僕らは感じてる。

  だからこそ、出来ることってもっともっとあるとも思っている。ヴィジュアル系が好きな子たちだけの世界を作るんじゃなくて、むしろ、「ヴィジュアル系ってこういう良い音楽なんだよ」というのを外へ広めていくことが、今後のヴィジュアル界自体の生命を長くするためにも必須じゃないかと、僕らはそう思いながらやっています。

 

――the Raid.は、そこの意識を強く持ったうえで活動をしているバンドですからね。

星七 そこは僕たち自身も、「自分たちが一番にそうでありたい」意識を持っていたいし、「常に最先端でいたい」意思を持って取り組んでいます。それに賛同してくれて、僕たちの真似をしてくれる人たちがこの世界に次々現れるぶんには嫌なことでもなければ、むしろ、どんどん真似してもらいたい。そうやってヴィジュアル系業界が盛り上がれば、全体が得をすることなので。

 

――確かに。

星七 だから、僕たちは誰にもしがらみを作ることなく、すべて自分たちでやっているわけなんです。ヴィジュアル系というジャンル自体が好きだからこそ…。

 

――このシーンには、新たな枠を広げようとしない人たちが多いですからね。

星七 もちろん、中には「もっとこうしたらいいのにな」と思いながら活動をしている人たちもいっぱいいます。だからと言って、そのやり方が僕らthe Raid.と同じかと言ったら手法が異なることもある。だからこそ僕たちは、他の人たちと交わることなく、自分たち独自のやり方で。独自のスタイルで、ヴィジュアル系というシーンを盛り上げていきたい。その成果が、もしかしたら今後、他のバンドさんに還元されることだってあるかも知れないですし、そのやり方を誰も真似することなく、僕たちが独占してしまうこともあるかも知れない。

  自分たちは、けっして好き勝手に、やりたい放題にやっているわけではなく、やっている行動を、このシーンに還元したいなと思ってやっています。それをなかなか認めてくれない風潮は、お客さん側からも、仕掛ける側からもと両方からありますけど。だからこそ、「もし還元出来たときには、the Raid.のことも認めてくれよ」という気持ちも持っていますからね、僕らは…。

 

 


第1回|第2回|第3回|第4回
※第2回は9月11日(水)更新予定。club Zy.チャンネルでは9月10日から先行配信!

 

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New single 11/12(火)Release

「殺したくなるほど誰かを愛した事はありますか?」

 


■会いに行くから豊洲は来てほしい47ツアー

9/1(日) HOLIDAY NEXT NAGOYA【愛知】

9/3(火) CHOP【福井】

9/4(水) 柳ヶ瀬ants【岐阜】

9/7(土) 郡山#9【福島】

9/8(日) 仙台MACANA【宮城】

9/10(火) Quarter【青森】

9/11(水) LOUD AFFECTION【秋田】

9/14(土) 高崎Club Fleeze【群馬】

9/15(日) 池袋EDGE【東京】

9/16(月・祝) HEVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3【埼玉】

9/18(水) CLUB CHAOS【三重】

9/19(木) CLUB GATE【和歌山】

9/21(土) セカンドクラッチ【広島】

9/22(日) imge【岡山】

9/23(月・祝) 神戸VARIT【兵庫】

9/25(水) GROWLY【京都】

9/26(木) U☆STONE【滋賀】

9/28(土) GOLDEN PIGS RED STAGE【新潟】

9/29(日) 長野J【長野】

10/2(水) GRINDHOUSE【徳島】

10/3(木) X-pt.【高知】

10/5(土) 松山サロンキティ【愛媛】

10/6(日) 高松GET HALL【香川】

10/8(火) 周南rise【山口】

10/9(水) 松江Be1【島根】

10/12(土) 新横浜NEW SIDE BEACH‼【神奈川】

10/13(日) 浜松FORCE【静岡】

10/16(水) ネバーランド【奈良】

10/17(木) BEXX YONAGO【鳥取】

10/20(日) HEVEN’S ROCK宇都宮VJ-2【栃木】

10/22(火・祝) OSAKA MUSE【大阪】

10/24(木) GEILS【佐賀】

10/25(金) DRUM Be-0【大分】

10/27(日) 渋谷VISION【東京】(ハロウィンイベント)

11/9(土)沖縄Cyber Box【沖縄】

11/10(日)沖縄Cyber Box【沖縄】

 

TOUR FINAL & bo_yaバースデー

11/4(月・祝)豊洲PIT【東京】

 

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