club Zy.ロングインタビュー JROCK NEWS × HIZUMI(NUL.) 第1回(全3回) HIZUMI「自由な発想ができるようにコンセプトは無い方がいい。」
英語圏最大級のJ ROCK専門情報サイト「JROCK NEWS」編集長が来日した。
HAKUEIに続きHIZUMIのソロインタビューをお届けします。
Interview:JROCK NEWS(=J)
Photo : Melanie Hagenreiner・Wanda Proft
HIZUMI:自由な発想ができるようにコンセプトは無い方がいい。
J: HIZUMIさんが音楽界を退いてから8年経ちましたが、やっと戻って来てくれました!新たな音楽活動を始める今どんな気持ちですか?
HIZUMI: 基本的には楽しみしかなくて。8年間溜めてた想い、例えば自分が活動してなかった時に色々アイデアを溜め込んでいたので今はとりあえず楽しみしかないですね。
J: 「NUL.」と言う名前の意味、バンドのコンセプトは何ですか?
HIZUMI: 「NUL.」って言う言葉自体「ゼロ」だったり「該当しない」という意味。自分達独自の世界観だったり、音楽性がどこのバンドにも該当しないって言う意味もあり、「ゼロ」からのスタートって意味も含めて「NUL.」っていうバンド名にしました。
コンセプトは特に作ってなくて、岸さんやMASATOは他のバンド母体があってNUL.をやってるけど、俺が2人に言ってるのは「母体で出来ないようなことをこっちでやろう」ということ。俺の中では2人が「こういうことをやってみたい」っていう事を具現化したいと思っています。
コンセプトが無いっていうのは、俺の中では逆に利点だと思ってて、型にはめるのではなくて、もっと自由な発想で音楽をやって行きたいから、あえてコンセプトは作らずにやろうと。
J: 後で作るつもりはありますか?
HIZUMI: コンセプトに囚われて、「これはコンセプトからはずれるからダメだね」っていう発想は俺の中でNGになる。だから自由な発想ができるようにコンセプトは無い方がいい。
J: D’espairsRayに関して、最初からコンセプトを決めてましたか?
HIZUMI: D’espairsRayはどちらかというとコンセプトがあって、それに対して曲を作っていくような、構築していくバンド。NUL.の場合は音楽性にしてもこれっていうジャンルを特に決めなくて、何がきてもどうにでも料理できるかなと。
海外とかでやることは楽しみの一つで、その国に合わせたリズム感だったりを即取り入れられるユニットだと思っています。
J: 海外のことはもう考えているんですね。
HIZUMI: もちろん!最初から考えています。
J: D’espairsRayの解散以来、HIZUMIさんはUMBRELLAに力を込めていました。今になって、新たなバンドを作ることを決めたのはどうしてでしょうか?
HIZUMI: きっかけは、ありがたい事に「また音楽やらないの?」言って貰えることが結構多くて、でも自分の中で喉が治ってない状態では一緒にやるメンバーに迷惑をかけてしまうかもって気持ちが凄く強くあって。
それまではバンドでやろうっていう気持ちはあんまりなかったですけど、ある先輩が「今やってみたら良いのに。迷惑だったらかければ良いじゃん!」と言ってくれて(笑)
J: それは8年間掛かって決まったことですか?
HIZUMI: それ決めたのは去年の年末で、「やっぱり音楽をやりたいけどできないな 」って言う気持ちの中、「出来ないな」っていう気持ちより、「やりたいな」って言う気持ちの方が上回っちゃったんですよね。ただ単に。
そのきっかけをくれたのがその先輩で。
J: 岸さんとMASATOさんと一緒にやる理由は何ですか?
HIZUMI: 岸さんに関しては前から「何か一緒にやろうよ」と言われてたので。いざ、始めようってなった時に一緒にやるなら岸さんだと思って。で、岸さんのところに行って「迷惑かけていいですか?」と直球で。(笑)
MASATOはプライベートからの付き合いで、岸さんと編成を考えている時に「ギタリスト入れたいね!」という話になったので、俺の中ではMASATOが真っ先に浮かびましたね。defspiralがあることはもちろん分かったのでダメ元で連絡して想いを話したら快く受け入れてくれて。
J: 岸さんの影響を受けましたか?
HIZUMI: D'espairsRayの時からプロデュースをお願いしたきっかけも岸さんの曲が好きだったのもあったので。
J: コンセプトがないということですが、他の人にNUL.を説明するにはどうしたらいいでしょうか?例えばお友達とか。
HIZUMI: 言葉で表現するのは難しいので。CD渡して、聞いてもらって!(笑)
J: NUL. はD’espairsRayのサウンドと比べたら随分違います。海外のファンはどう反応すると思いますか?
HIZUMI: その人によって違うだろうけど基本的にNUL.が目指してるのはD’espairsRayサウンドではないので。NUL.的には「D’espairsRayも良いけどNUL.もいいよね」になれば良いかな。
第1回|第2回|第3回
※第2回は12月11日(水)更新予定。
INFORMATION

2019年12月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga
<NUL.インフォメーション>
【LIVE】
●NUL. LIVE 2020
1月11日(土)渋谷WOMB[ANOTHER VISION]
OPEN 16:15 / START 17:00
1月12日(日)渋谷WOMB[ANOTHER SHADOW]
OPEN 15:45 / START 16:30
1月26日(日)大阪十三GABU[ANOTHER FACE]
OPEN 17:00 / START 17:30