団長：僕自身はサイコとラクリマ、両方の影響を受けているんです。

――本日のメンツも強力ですね。ちなみに、おふた方を選ばれたのは、どういうコンセプトだったんですか？
seek：HIROさんに“黒色”のイメージがあったんで、白は誰かなと思ったら白塗りの団長かなと。
団長：オセロ的な？（苦笑）。
HIRO：オセロて（笑）。
seek：いやいや（笑）。実はHIROさんとはちょうど別な雑誌で対談させていただいたりして、このところ頻繁に会う機会があったんですよ。でも、団長と最近会ってなかったので、そろそろ会っとこうかなと。まぁ、1回会ったら当分ええかなって感じなんですけどね（笑）。
団長：ちょっと！

――いやいや、今日は饒舌な団長さんがいらっしゃるので、安心です！


団長：いや～、しゃべりたいことだらけですよ。おふたりに聴きたいこともいっぱいありますし！
seek＆HIRO：おお～！
団長：だっておふたりはレジェンドですからね、俺からすると。ガキの頃から当たり前のようにCDを聴いたり、ライブを見させていただいたりしてきた人達なので。しかも、Psycho le CemuとLa’cryma Christiの対バンも見てますから。俺、今でも忘れないですよ。日本武道館まで見に行ったことを！
seek：あ～、あれですかね、テレ朝の『KINGDOM ROCK SHOW』のイベント？
HIRO：あったね～！
団長：そうです、サイコ、ラクリマ、マシンガンズ(SEX MACHINEGUNS)、ジャンヌ(Janne Da Arc)……でしたね。その時、俺は18歳くらいだったんですよ。
seek：そんな若かったん？　あん時18やったんや。
HIRO：18？　マジで？
団長：まだ学生だったんで……。そのライブイベントに出てたのは、全部好きなバンドだったから、あんな俺得なイベントはなかったですね。
seek：へぇ～！
団長：あれはもう1回やって欲しいですもん。最高でした！
seek：もう10年以上前の話なんやな。
団長：もう17、8年前だと思います。
seek：ていうか、団長にも18歳の時があったんですね。
団長：いやいや、人ですから！　俺も！　人間です！（苦笑）。
seek：そもそも団長って、いつも“俺、若手です”みたいな感じでくるけど……正直、そんなに若くないやろって（笑）。
団長：まっ……そうなんですけどね（苦笑）。
seek：知り合ってからもう結構、時間経ってるけど。一番初めに僕がLOFT/PLUS ONEでイベントをやった時、第1回目のゲストで団長に出てもらってて――それこそ2005年くらいやったと思うんですけどね。まぁ、その前に対バンもやってたかな。
団長：それも15年くらい前ですからね。

――そんな皆さんを結びつけている共通点ってどういうところなんでしょうか。
団長：僕自身はサイコとラクリマ、両方の影響を受けているんですよ、間違いなく！　まず、初めてラクリマさんを聴いた時に、“これが本来のヴィジュアル系の姿だ”って認識したんです。完全にハードロックでプログレだったんで……。ヴィジュアル系でもクラシックロックのルーツがバリバリなことをやっていいんだって気づかされたんですよ。僕、ずっとヴィジュアル系を誤解して育ってたタイプなんですね。中学生くらいの頃、いろんなアーティストさんがテレビに出て、いろんな音楽を聴いたんですけど、中には何か違うよなって感じたバンドさんもいて……。僕自身は洋楽ばっかり聴いてきたんで、ラクリマさんを聴いた時はすごい衝撃でした。
まず、演奏力がある、曲がいい、世界観がある……この三拍子が揃って、初めてヴィジュアル系って名乗れるんだなって思ったんですよ。しかも、その時期ってラクリマだけじゃなく、SIAM SHADEとか技巧派のバンドさん達が出てきたじゃないですか。自分的にはそこがすべてでしたね。
演奏力、いいメロディー、いい音楽は絶対に必要なんだって。で、高校生になった時にサイコを知って､今度は“あ、ヤラレた！”と思ったんです。自分が考えていたヴィジュアル系と真逆の展開で出てきたので、すごく興味がありまして。海外でもKISSとかSlipknotとか派手な格好のバンドはいたし、自分としてはそういう派手なバンドを見るのも好きだったんですよ。しかもサイコさんは全力でバラエティーにも突っ込んでいったじゃないですか。そこで、これも俺が好きなヴィジュアル系だなって気づかされたんですよ。
seek：もう……しゃべることないですね。全部言ってくれたからもう。そのままウィキペディアに載せたいぐらいですよ（笑）。
団長：ホントに尊敬しているので。
seek：まぁ、いい時代だったんでしょうね、リスナーにとっても。
団長：だと思います。情報もいっぱい入ってくるし、いろんな種類の音楽を聴き比べることもできたんで。

第1回｜第2回｜第3回｜第4回

　　　INFORMATION　　　
 

ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2020年3月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信＆ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信！
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ！club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga