INTERVIEW

団長(NoGoD)×ぶう(えんそく)対談 第1回(全4回) 団長「あの人が言っちゃうとねぇ、イベンター的にもね、興行を控えるとなっちゃうからさぁ。。。」

NoGoD えんそく

  旧知の間柄であり、共にヴィジュアルシーンで夢を分かち合ってきたNoGoDの団長とえんそくのぶう。2人が対談を実施。この対談は、団長がパーソナリティを担うニコ生ラジオ「NoGoD団長のオールナイトサイタマ」の収録前に行なった。
  NoGoDは現在、会場限定販売シングル「helix」を手に、「NoGoD 15th ANNIVERSARY ONE MAN TOUR-2020-『Ism』を実施中。ファイナルは、3/29(日)新宿BLAZEになる。その後、NoGoDは8枚のアルバムの世界観を振り返るマンスリー東名阪シリーズ「NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.ALBUM東名阪」をスタートさせる。
  えんそくは、3月12日(木)に中野ゼロ大ホールを舞台に復活無料ワンマン公演「5次元シティへいこう!-入リ口-」を皮切りに、5月に地方三大都市無料ワンマン公演を東名阪で行なう。さらに、えんそく15周年超特大ワンマンとして、10月22日(木)に中野サンプラザで「 次元シティへようこそ!-日ノ出-」公演も決まっている。他にも、初のベスト盤「Best&Boost ALBUM「BEYOND BENTO BOX ~ボクラの5次元弁当箱~」」と、LIVE DVD「夢遊病者の国へ~14才になるえんそく~in TSUTAYA O-EAST」を発売中だ。
  さっそく2人の熱い会話を、ここにお届けしよう。

Interview:長澤智典

 

あの人が言っちゃうとねぇ、イベンター的にもね、興行を控えるとなっちゃうからさぁ。。。

 

――お互い今年、結成15周年を迎えます。その記念すべき年に、とんでもないことが今、世の中を騒がせています。
団長:やっぱねぇ、俺たちみたいな奴らの15周年を、おいそれと簡単に世の中は祝わせてはくれないのよ。
ぶう:そういうことだね。またここに来て波瀾万丈な…。
団長:そうだよ。ただでさえ15年間泥水を啜りさぁ、這いつくばってやってきたのにさ。ここに来てさぁ、満足にお祝いさえさせてもらえない。そこが、うちら「らしい」けどね。
ぶう:ホントだなぁ。うちなんか15周年のために活休までして備えていたのに、復活ライブ日に(取材時点では)そのライブが出来るかさえわかんない状態。
団長:ちょうどインタヴューを取っているのが、イベントを縮小してなんとか感染のペースを抑えようという話が政府からもお達しが出て、けっこうイベンター業界やバンド業界がざわついている時期。
ぶう:いろんなバンドさんの「ライブ中止」が一気に、しかも、すげぇいっぱい発表された日だからね。やっぱ安倍さんが言っちゃうとね、その影響はデカいよね。
団長:あの人が言っちゃうとねぇ、イベンター的にもね、興行を控えるとなっちゃうからさぁ。。。


「10年経っても泥水ぜんぜん啜ってんじゃん。俺たちのことを認めてくんない世の中が悪いんだ」って、10周年のときはすごくふてくされてました。


――団長が「泥水を啜って」と言ってましたが、この15年間、世間は甘やかしてくれない厳しいものがあったのでしょうか?
ぶう:思い描いていた15年間活動を続けているバンド像じゃないもんね。
団長:俺、10周年のときにそれを感じて超ふてくされたもん。10周年のときは、「全部ファンが悪い」と言ってた。「お前らが悪いんだ!」と。
ぶう:なんか10周年くらいの時期って、団長ちょっとやさぐれてたよね。
団長:めちゃくちゃやさぐれてた。俺の思い描いていた10年続けたバンドというのは、もっと売れてて、スターだったはず。なのに、「10年経っても泥水ぜんぜん啜ってんじゃん。俺たちのことを認めてくんない世の中が悪いんだ
って、10周年のときはすごくふてくされてました。それを乗り越えて、今は穏やかですよ。
ぶう:なんだろうね、15周年を迎える年になって達観した感じがあるよ。
団長:歳も歳というのと、実際15年続けているバンドがまわりにいないじゃん。
ぶう  まぁいないね。
団長:逆に言うと、15年間続いた自分を褒めてあげたいところも今はあるよね。
ぶう:この10周年から15周年の間に、人間椅子さんのブレイクっていうのがあって。俺、あれにはすげぇ勇気づけられた。
団長:苦節25年。
ぶう:だって、ずっと変わらないことをやっているわけじゃん。人間椅子さんが何か変わったという話を聞かないから。なのに、25年経ってから世界的にブレイク。「世の中ってわかんねぇな」と、そのときに思った。
団長:確かにね。しかも俺はさ、人間椅子さんが売れる瞬間を生で観たんだよ。「OZZ FEST」を観に行ったときに人間椅子さんも出てて、出たのは2日目の早い時間。俺は人間椅子さんのライブが観たいから早くから行ったら、キャリアのあるバンドでありながらも若手枠のような時間帯だったにも関わらず、凄まじいクオリティとライブパフォーマンスの凄さで、観客たちを圧倒。その場にいたお客さん全員の拍手が鳴りやまなかったどころか、アンコールまで声がかかって。あの場であのライブを観た人たちはみんな、「やっぱ人間椅子凄い!!」って一瞬で掌を返したんだよ。25年間ブレずに続けてきた結果、掌を返した大人たちがどんどんのっかってきたどころか、今や海外でも人気が跳ねちゃって。
ぶう:それが凄いよね。バンドってさ、若いうちに売れないとみたいなのがあるじゃない。
団長:俺たちはXやLUNA SSEAを観ちゃってるからさ。LUNA SEAとか二十歳でメジャーデビューしちゃってるんだよ。
ぶう:そうだよね。みんな若い時期に売れちゃってたから。
団長:でも「OZZ FEST」のときにギターの和嶋さんがステージで言ってたんだよ。「僕ら25年間バンドをやってきて、大してブレイクもせずにここまでやってきました。今までバンドをやってきてつらいことばかりでしたけど、バンドをやってて良かったなと思うことが今、一つ生まれました。それが、このステージに立てたことです」と。それを聴いてみんなウワーッ!!と泣きながら拍手ですよ。そのうえで、「最後に『針の山』」と言ったとたんにウオォォォォォッ!!状態。
ぶう:それは25年やってきたからこそだよね。思うに、仮に10周年のときに我々がブレイクしていた場合、「ほれ、観ていたことか」「今まで無視しやがった奴ら、この野郎!!」と言ってたと思う。
団長:言ってたね。お天狗になってたね。
ぶう:お天狗になってた。今まで我々をね、気にもかけていなかったら奴らが、いくら掌を返して寄ってきても「知らねぇ」となっていたと思う。なんなら、そういう大人たちからのオファーがあっても、「お前、俺らが売れてないときにどういう態度だったか覚えてるか」と全部蹴ってたと思う。。
団長:その気持ちはわかる。
ぶう:10周年のときに売れてたら、「お前のイベントは出ねぇよ」みたいな感じだったかも知れない。でも、そこから5年経っての15周年。この先を見据えてゆくと、そんなのもどーでもよいこと。今後、どっかのタイミングで売れたら「やったー!!」となるし。オファーだって、懐深く受け入れるかも知れない。
団長:そこは、「今、続けられているだけでもけっこう奇跡的なんだ
ということを、実際に15年間続けてきて強く実感しているからだろうね。
ぶう:それはある。
 

俺らと歳変わんねぇのに、その努力を観てると涙が止まらないよ、俺は。
 

団長:まわりの同世代は息絶え絶えなもんで。実際に我々と完全同期が、NoGoD・えんそく・Jin-Machineくらい。他にもTЯicKYという奴もいるんですけど。それはいいでしょう(笑)。
ぶう:この界隈では3バンド。
団長:ゴールデンボンバーは1年年上になっちゃうからね。
ぶう:そうか。でも、大体同じ時期に活動をしてたよね。

――15周年前後のバンドは、今のシーンにはほぼ皆無な状態だ。
ぶう:そうですね。
団長:じつは同世代で、今も活動しているミュージシャンはめちゃくちゃいるんですよ。
ぶう:バンドを解散して、また新たにバンドを組んでという形で。
団長:俺らが15年間コツコツやってきていた間に、一回バラして、若手ぶって(笑)。
ぶう:あるある、楽屋でさぁ「新人バンドが挨拶に来ました」っていうから、こっちも挨拶しようとしたら、あなたもうちらと同世代じゃないですかっていう。
団長:同世代のバンドマンが裏方にまわってレーベルを作って、「うちの新人です」と紹介をしてくるのはいいんだけど。新人と言うから若いんだろうなと思っていたら、年齢がそんなに変わんないというのはざらだもんね。
ぶう:あるある、ホントあるよ。そこ割り切って、「どーも、おじさんがやってきました」と気軽に挨拶をすればいいのに。俺が同じ立場だった、そうしていくけどね。 
団長:俺らはそれが出来るじゃん。だけど、必死に若作りをしている世代の近い人たちも中にはいるじゃない。
ぶう:そうなんだよね。なんかすげぇ敬語を使ってくるとかね。
団長:一生懸命に髪の毛を染めてさ、一生懸命に髪の毛を盛っちゃってさぁ。俺らと歳変わんねぇのに、その努力を観てると涙が止まらないよ、俺は。
ぶう:そうだねぇ、確かにねぇ。


第1回|第2回|第3回|第4回

 

   INFORMATION   
 
ニコニコ公式ブロマガ「club Zy.チャンネル」にも掲載中!!
2020年4月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
【日刊ブロマガ!club Zy.チャンネル】http://ch.nicovideo.jp/club-Zy/blomaga

 

NoGoDインフォメーション

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会場限定販売シングル「helix」
キングレコードeーshopにて3/27より通販開始!
1.helix  2. ABRAKADABRA 3.エンドロール
https://kingeshop.jp/shop/g/gNMAX-1344/

【LIVE SCHEDULE-2020-】
■CRUSH OF MODE-SPIRAL BAYSIDE-『華・狂宴』
4/04(土)横浜BAYHALL→延期/振替日程は調整中

■アルルカン Presents 「ホンキノ遊ビ」The metalic spooky show
4/16(木)高田馬場CLUB PHASE

■NoGoD×えんそく×Jin-Machine合同15周年ツアー
「ノーエンジン~15th Anniversary~」
5/01(金)新宿BLAZE
5/02(土)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-2
5/05(火)仙台MACANA
5/09(土)ESAKA MUSE

■NoGoD FC限定AC LIVE『 delight#white day&night』
*3/14振替公演
7/23(木.祝)Music Lab.濱書房

■CRUSH OF MODE-HYPER HOT SUUMER’20-
7/24(金.祝)duo MUSIC EXCHANGE/TSUTAYA O-WEST/VUENOS/Glad
*4会場行き来自由/NoGoDはduoに出演

■【Ism】*3月代替公演
8/15(土)横浜BAYHALL
8/21(金)阿倍野ROCKTOWN
*【Ism】3月5公演の未使用チケット有効

■【Ism】*振替公演
9/04(金)札幌BESSIE HALL
9/05(土)苫小牧ELLCUBE


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■NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.ALBUM東名阪
①NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.proof
4/18(土)阿倍野ROCKTOWN
4/19(日)名古屋ell.FITSALL
4/29(水.祝)高田馬場CLUB PHASE

②NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.Renovate
5/23(土)名古屋ell.FITSALL
5/24(日)阿倍野ROCKTOWN
5/30(土)高田馬場CLUB PHASE

③NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.Make A New World
6/20(土)今池3STAR
6/21(日)OSAKA MUSE
6/27(土)高田馬場CLUB PHASE

④NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.Ⅴ
7/11(土)ESAKA MUSE
7/12(日)今池3STAR
7/18(土)高田馬場CLUB PHASE

⑤NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.現実
8/01(土)阿倍野ROCKTOWN
8/02(日)名古屋ell.FITSALL
8/08(土)高田馬場CLUB PHASE

⑥NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.欠片
9/12(土)名古屋ell.FITSALL
9/13(日)ESAKA MUSE
9/19(土)高田馬場CLUB PHASE

⑦NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.極彩色
10/17(土)高田馬場CLUB PHASE
10/24(土)名古屋APPORO BASE
10/25(日)ESAKA MUSE

⑧NoGoD Chronicle 2005-2020【Review】feat.夢幻教
11/22(日)高田馬場CLUB PHASE
11/28(土)名古屋ell.FITSALL
11/29(日)阿倍野ROCKTOWN 

 

えんそくインフォメーション

■Live

四都市無料ワンマン

2020 年6月28日(日) 神田明神ホール
「5 次元シティへいこう!―入リ口―」

2020 年7 月18 日(土) 仙台darwin
「5 次元シティへいこう!―仙台からの道―」

2020 年8 月15 日(土) 大阪BIG CAT
「5 次元シティへいこう!―大阪からの道―」

2020 年9月19日(土) 名古屋E.L.L. 
「5 次元シティへいこう!―名古屋からの道―」


えんそく15周年超特大ワンマン
2020 年10 月22 日(木) 中野サンプラザ 
「5 次元シティへようこそ!―日ノ出―」
 

■Release

2020 年1 月15 日(水) CD/DVD 同時発売

初のベスト盤
Best&Boost ALBUM
「BEYOND BENTO BOX ~ボクラの5 次元弁当箱~」
TKRD-B1015 ¥3,500 (税込)


14周年ライブの映像化
LIVE DVD
「夢遊病者の国へ~14 才になるえんそく~in TSUTAYA O-EAST」
TKRDD-0002 ¥5,999 (税込)