INTERVIEW

HAKUEI(PENICILLIN)×逹瑯(MUCC) ロング対談インタビュー 第1回(全4回) 「今になって思うと音楽に目覚めたんじゃなくて、ステージに立って、人前で歌うという行動に目覚めたんです。」

MUCC PENICILLIN

撮影:菅沼剛弘 / インタビュー:村上孝之
Photographs by Takehiro Suganuma / Interview by Takayuki Murakami


 

今になって思うと音楽に目覚めたんじゃなくて、ステージに立って、人前で歌うという行動に目覚めたんです。

 

――お二人はプライベートでも親交があるのでしょうか?

逹瑯 いえ、お会いしたことはありますけど、ちゃんとお話するのは今日が初めてです。

HAKUEI 一度話がしてみたいなとずっと思っていたので、今日はすごく楽しみです。逹瑯君のことはいろんなところで見かけるんですけど、見るたびにイメージが違っているんですよね。それで、どんな人なんだろうと興味が湧いていたんです。それに、カラスというユニットをやっていましたよね?

逹瑯 はい。

HAKUEI 僕はカラスのことはまったく知らなくて、TVアニメのテーマ曲かなにかで、たまたま聴いたんです。そのときに、この曲すごくいいなと思ったんですよね。声もカッコいいし、曲もカッコよくて、“カラスって誰だ?”と思って。それでチェックしたら、逹瑯君とかA9のヒロト君とかがやっていることがわかった。そんなこともあって、逹瑯君のことは気になっていました。

逹瑯 カラスは2曲しか出さない状態で、もう10年経ったという(笑)。いつもメンバーにやりましょう、やりましょうと言われて、やろうね、やろうねと言うんだけど、みんな忙しいからなかなか実現しなくて。でも、必ずまたやりたいなと思っています。HAKUEIさんの印象は、HAKUEIさんって、ずっと変わらないじゃないですか。俺はバンドを始めるか、始めないかの頃、普通にPENICILLINを聴いていたし、コピーもしていたんですよ。MUCCでも「Brand New Lover」とかをやったし。

HAKUEI えっ、本当に?

逹瑯 やりました。その頃からHAKUEIさんのことは知っているけど、イメージがまったく変わらないですよね。うちらがガキの頃に聴いていて今も活動しているアーティストの人って化け物揃いじゃないですか(笑)。みんな本当に変わらない。HAKUEIさんも、そういう中の1人ですよね。なんか、作りとか、遺伝子が普通の人とちょっと違うんだろうなと思う(笑)。自分たちにはない循環器系の臓器が一個あるんじゃないか…みたいな(笑)。そういう化け物じみた人という印象です。
 

――HAKUEIさんは、本当に変わらないですよね。では、自己紹介の意味も兼ねて、それぞれの音楽的なバックボーンなどを、あらためて話していただけますか。

HAKUEI 音楽に目覚めたのは、高校1年生のときです。それまでも音楽は好きだったけど、自分でやるものだとは思っていなくて、流行っている曲とか、友達に薦められた曲を聴くくらいだった。これはちょっと黒歴史だけど、中学生の頃の僕はダンスチームを作っていたんです(笑)。

逹瑯 ええっ? 踊っていたんですか?

HAKUEI うん(笑)。海外でブレイクダンスが流行って、国内にもブレイクダンスというのがあるよといって入ってきて。その頃にハリウッド映画で『ブレイクダンス』と『ブレイクダンスⅡ』というのがあって、それを観て、ハマってしまったんです。僕は中学のときはバレーボール部だったんですけど、部活の時間はいつも体操部にいって、体操部のヤツにバック転とか、宙返りのやり方を教えてもらっていて。昼休みとかは段ボールを敷いて、サポーターみたいなのをつけて、クルクルまわる練習をしていたという(笑)。ブレイクダンスで、ライブとかもしたことがあったな。

逹瑯 へぇー……。今もできますか?

HAKUEI えっ? どうだろう? もう何十年もやっていないから(笑)。そんなふうにダンスに夢中になっていたけど、高校生になったときに、先輩がBOOWYかなにかのコピーバンドをやっているのを見る機会があって。そのバンドは、正直あまりカッコよくなかったんですよ。でも、めちゃくちゃ盛り上がっていて、“ええっ?”と思って。“これだったら、俺ならもっとカッコよくできるな”と思ったら、それが独り言として口に出ちゃったみたいで、横にいた友達が「マジで?」と言ってきたんです。その友達はギターをやっていて、バンドを組みたいけど、ボーカルがいなかったらしくて。それで、一緒にバンドをやることになったんです。そのバンドではUP-BEATのコピーをしていて、僕はUP-BEATがすごく好きでしたね。そうやってバンドで歌うようになって、気がついたらパンクだったり、ジャパコアだったりというふうに4個くらいバンドを組んでいて、その頃は結構忙しかったです。

逹瑯 売れっ子だったんですね。俺は、高校の文化祭でライブをやりたいなと思ったんですよ。目立ちたかったんでしょうね、文化祭で。それで高2のときにコピーバンドを組んで、文化祭でライブをして、一気にハマりました。ステージに立ってライブをするというのが、それまでの日常生活で味わったことのない感覚を与えてくれたんです。テンションがあがって、アドレナリンが放出されて、興奮した感じ。17年間生きてきた中で、こんな感覚は味わったことがない、もっと味わいたいというところから完全にバンドにハマりました。

HAKUEI それまでは、音楽にはあまり興味がなかった?

逹瑯 全然なかったですね。音楽の成績はめちゃ悪くて、いつも1とか2とか。2以上は取ったことがなかった(笑)。音楽の授業は好きじゃなかったです。
 

――そんな少年が、いきなり音楽に目覚めたんですね。

逹瑯 いや、あれは音楽に目覚めたんじゃなかったと思う。今になって思うと音楽に目覚めたんじゃなくて、ステージに立って、人前で歌うという行動に目覚めたんです。

HAKUEI それは、自分も一緒だった気がする。そうはいっても、歌うようになって好きになったバンドとかはいたでしょう?

逹瑯 いました。ただ、当時は今みたいに情報がたれ流しになっている時代ではないので、テレビから流れてくる音楽がすべてと言ってもいいくらいだったんですよね。歳が近い兄ちゃんとかがいれば情報をもらえたかもしれないけど、俺の兄ちゃんは歳が離れていたんですよ。そういう環境で、テレビしか情報源がなかったから『COUNTDOWN TV』と『MUSIC STATION』がすべてだった。いわゆる、トップ10ですよね。ただ、うちらが中学校、高校生の頃はトップ10の中にヴィジュアル系がバンバン入っていたんです。LUNA SEA、L’Arc~en~Ciel、GLAY…という感じで。当時はヴィジュアル系はポピュラー・ミュージックで、みんなカラオケで歌っていた。俺はカラオケはなんとなく得意だったので、バンドをやるならボーカルがいいなと思っていたんです。一番目立つし。あと、兄ちゃんの影響で好きになったアーティストは、長渕剛さんと、THE BLUE HEARTSと、BUCK-TICK。

HAKUEI そうか、BUCK-TICKはリアルタイムの世代じゃないんだね。

逹瑯 そうなんですよ。次男の兄ちゃんは俺の6つ上で、長男は8つ上なので。兄ちゃんのカセットテープの中に、自分たちがBUCK-TICKのコピーバンドをやったのがあったりして、BUCK-TICKの曲は知っていたんです。それこそ「悪の華」だとか、「SEX FOR YOU」だとか。だから、『TABOO』(1989.1.18)とかになるのかな、兄ちゃんたちが一番聴いていたアルバムは。で、高校1年か2年のときに『COUNT DOWN TV』のアルバム全曲紹介で『Six/Nine』が流れて、“バクチクと言ってるけど、これは俺が知っているBUCK-TICKなのかな?”と思ったんです。

HAKUEI わかる。曲が昔と全然違っていたからでしょう?

逹瑯 そう。俺が知っている、疾走感のある感じの曲じゃなかったから。でも、そこでも衝撃を受けたんですよ。めちゃめちゃカッコよくて。CDの発売日があんなに待ち遠しかったのは、初めてじゃないかな。文化祭でライブをして人前で歌うことに目覚めて、リスナーとしては、そういうところから入っていきました。

 

第1回第2回第3回第4回
※第2回は9/12更新予定
 

   INFORMATION   
 
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2018年9月の特集アーティストとしてロングインタビューを先行配信&ここでしか見れないミニテーマインタビュー・撮り下ろしフォト・動画を随時配信!
※パソコン、スマートフォンからご利用いただけます。
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フリーペーパー「club Zy.MAG Vol.45」の表紙に登場!

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●HAKUEI INFORMATION
<PENICILLIN>

■O-JIRO BIRTHDAY LIVE 「とのさまGIG 2018」

9月15日(土)【東京】新宿 ReNY
OPEN 17:15 / START 18:00

9月16日(日)【東京】新宿 ReNY
OPEN 16:15 / START 17:00

【チケット】
各公演 All Standing ¥6,500(税込/D別)
※ご入場には6歳以上からチケットが必要になります。

【プレイガイド】
・e+ http://eplus.jp
・ローソンチケット http://l-tike.com
・チケットぴあ http://t.pia.jp


問:サイレン・エンタープライズ
TEL.03-3447-8822(平日12:00~18:00)



■千聖 BIRTHDAY LIVE「KING OF ROCK×ROCK」

10月6日(土)【東京】恵比寿 LIQUIDROOM
OPEN 17:15 / START 18:00

10月7日(日)【東京】恵比寿 LIQUIDROOM
OPEN 16:15 / START 17:00

【チケット】
各公演 All Standing ¥6,500(税込/D別)
※ご入場には6歳以上からチケットが必要になります。

【プレイガイド】
・e+ http://eplus.jp
・ローソンチケット http://l-tike.com
・チケットぴあ http://t.pia.jp


問:サイレン・エンタープライズ
TEL.03-3447-8822(平日12:00~18:00)



■WINTER TOUR 2018

11月17日(土)【神奈川】新横浜 NEW SIDE BEACH!! [FC LIMITED]
OPEN 17:30 / START 18:00
INFO. サイレン・エンタープライズ TEL.03-3447-8822

11月24日(土) 大阪】江坂 MUSE
OPEN 17:30 / START 18:00
INFO. 夢番地 大阪 TEL.06-6341-3525

11月25日(日) 知愛】名古屋 ell.FITS ALL
OPEN 17:30 / START 18:00
INFO. ズームエンタープライズ TEL.052-290-0909

12月1日(土)【福岡】福岡 BEAT STATION
OPEN 17:30 / START 18:00
INFO. GreeN Music TEL.092-714-0230

12月8日(土)【埼玉】大宮 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心
OPEN 17:30 / START 18:00
INFO. サイレン・エンタープライズ TEL.03-3447-8822

 

「PENICILLIN WINTER TOUR 2018 FINAL & HAKUEI BIRTHDAY LIVE SUPER HEART CORE ‘18」

12月16日(日)【東京】渋谷 TSUTAYA O-EAST
OPEN 17:15 / START 18:00
INFO. サイレン・エンタープライズ TEL.03-3447-8822

【チケット】
各公演 All Standing ¥6,500(税込/D別)
18.9/22(土) 10:00 一斉発売
※ご入場には6歳以上からチケットが必要になります。

【プレイガイド】
・e+ http://eplus.jp
・ローソンチケット http://l-tike.com
・チケットぴあ http://t.pia.jp


問:サイレン・エンタープライズ
TEL.03-3447-8822(平日12:00~18:00)
 

PENICILLIN オフィシャルWEBサイト
http://www.penicillin.jp



<HAKUEIMAN>

New Digital Single
「盲目の恋は毒針で永遠に~case by brave Ni~ya man~」

dwango.jp、iTunes Store ほか、主要配信サイトにて配信中。

「Revolution【re:i】」「I am HAKUEIMAN」「ref-Rain」「tatsuoMAN Blood」「psychogenic erectile gigantic Yoko-teen MAN」も好評配信中。

 

HAKUEIMAN オフィシャルWEBサイト
「HAKUEI☆bros.」

https://hakuei-bros.com




<The Brow Beat>

俳優・佐藤流司のバンドプロジェクト“The Brow Beat”をトータルプロデュース

The Brow Beat オフィシャルWEBサイト
https://thebrowbeat.jp/







●逹瑯 INFORMATION
<MUCC>

NEW SINGLE「時限爆弾」発売中!


[初回限定盤]
MSHN-047~048
CD+エムカード
¥2,130+tax
【CD】
01. 生と死と君
02. TIMER
03. マゼンタ
04. レクイエム
69. テラス ~SATOち2018.6.9小樽の奇跡 Ver.~

【エムカード】
01. MUCC 2018 ~復活の夜~ The WALL-CRIMEorDESTROY- 写真館
02. テラス ~SATOち2018.6.9小樽の奇跡 映像Ver.~



[通常盤]
MSHN-049
CD
¥1,667+tax

01. 生と死と君
02. TIMER
03. マゼンタ
04. レクイエム
69. テラス ~クソDemo Ver.~


<インストアイベント>
9月1日(土) HMV&BOOKS HAKATA *逹瑯のみ
9月8日(土) 札幌音楽処 *ミヤのみ
9月15日(土) タワーレコード仙台パルコ店 *YUKKEのみ
9月16日(日) HMVイオンモール水戸内原店 *YUKKEのみ


●EVENT LIVE
『ごじゃっぺ音楽祭外伝「弾き叫びな夜」』
9月13日(木) ひたちなか文化会館 小ホール *逹瑯・ミヤのみ

『RESORT JAM 2018』
9月24日(月) 国母公園 特設野外ステージ

『MUD FRIENDS 2000~2018』
10月14日(日) Zepp Osaka Bayside
10月18日(木) Zepp Tokyo

『HYDE主催HALLOWEEN PARTY 2018』
10月26日(金) 幕張メッセ国際展示場 9~11ホール
HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAとして逹瑯が出演

『メトロノーム 廿th FEST.黒の日-ウィスヌ- [05→98→18迄-7=20]』
11月4日(日) 豊洲PIT


●ONEMAN LIVE
MUCC 2018 Lock on snipe Tour #2『四国型収監4days』
10月3日(水) 徳島club GRINDHOUSE
10月5日(金) 高知X-pt.
10月7日(日) 松山Wstudio RED
10月8日(月/祝) 高松festhalle


MUCC 2018 Lock on snipe Tour #3『北陸型収監6days』
12月15日(土) 福井CHOP
12月16日(日) 富山MAIRO
12月18日(火) 金沢AZ
12月19日(水) 金沢AZ
12月22日(土) 新潟LOTS
12月23日(日) 新潟LOTS
 

MUCC オフィシャルWEBサイト
https://55-69.com/